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【シリーズ:フィールドへ出かけよう】第6回:自分に合ったスタイルを楽しむ

こんにちは、いつもシェルパのホームページをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。
アウトドア初心者向けのコンテンツ「フィールドへ出かけよう」第6回目は「自分に合ったスタイルを楽しむ」と題して、少し色んなスタイルをご紹介させていただきます。

登山やアウトドアと言っても、これから始められる方にとっては、「どうやって楽しんだらいいのか、どんな楽しみがあるのか」分からなくて当然です。
けれども、九州には身近に沢山の自然があり、知ってしまえば日頃から手軽に素晴らしい自然の中で遊ぶことが出来ます!

スタイル」と言うと固く聞こえてしまいますが、「楽しみ方」と思ってご覧いただければ分かりやすいと思います。
近年では、SNS等の普及によって、自分の楽しみ方を色んな方と共感したいという方も増えており、次々と新しいアウトドアの楽しみ方を手軽にチェックすることもできます。

アウトドアは、まず初めてみることが一番の感動の近道ですが、沢山の楽しみ方を知っていれば、きっとワクワクも倍増します。
少しでも、これからアウトドアを始めようという方の参考になれば幸いです。

【シリーズ:フィールドへ出かけよう】第6回:自分に合ったスタイルを楽しむ

アウトドアと言っても沢山の遊びや楽しみ方があります。
登山やハイキング、キャンプ、クライミングやボルダリング、渓流釣りや沢登り、サーフィンやSUP、カヤックなど。
そして、それぞれにも、色んなスタイルがあります。

どれか一つを極めるのも良し、持っている道具で出来る色々なスタイルを楽しむのも良し。
何が正解なんてありませんので、深堀りして楽しむのも、広く浅く楽しむのも、皆さま次第。
慣れてしまえば様々な楽しみ方が待っています!

ここで紹介させていただくことが全てではありませんので、色々と調べてみるのも面白いですよ。

登山やハイキングなど

山や自然の中を歩く、または走る。
大まかにはそのようなカテゴリになりますが、そのカテゴリの中にも沢山の楽しみ方があります。

高い山、低い山 高い山を楽しむか、低い山を楽しむか。もちろん、どちらにも沢山の魅力があり「標高の高い場所」では、そこでしか見ることのできない景色や展望、達成感があります。「低山」と呼ばれる山では、里山ならではの楽しみや快適さ等があります。九州には標高2,000mを超える山はありませんので、遠征や海外に出向いて高い山を登る方も多くいらっしゃいます。
速く・ゆっくりと のんびり歩けば、足元の変化や山野草、会話や風景等をゆっくりマイペースに楽しむことができ、速く行動すれば長い距離を歩くことが出来ます。山を走るトレイルランナーなどは、登山をされる方が2泊程度で行動する距離も1日で行動出来たり。速さには速さの楽しみや魅力があり、ゆっくりにはゆっくりの楽しみ方や魅力があります。
軽さ モンベル社では「light&fast」というワードは以前からキーワードの一つであり、ノースフェイス社でも「fast packing」という言葉を提唱されています。「軽く・早く」というのは、当然一つのリスク回避でもありますが「軽く」というのは、突き詰めれば何かを省くことであり、自分の経験値や体力、コースを想定して「軽く」できるのも経験あって成せる技の一つです。逆に、しっかりとした重装備を持って安全にゆっくりというのも一つのスタイルです。こうした考え方があることを知る。それ自体もアウトドアの楽しみ方です。
一人・ペア・チーム 一人でのんびりと、自由気ままに自然の中を楽しむのは気楽で緊張感もあり、誰にも気を遣わずに過ごす時間というのは、病みつきにもなります(笑) けれども、誰かと絶景や感動を分かち合うのもまたそこでしか楽しめないことであり、目の前に広がる素晴らしい景色や自然を、仲間と共有するのも素敵な時間です。チームで歩けば、予定や役割なども考えられ、一緒に行動する人数によっての楽しみ方があります。
山頂 山頂からの素晴らしい展望を楽しむのは、登山をしてそこに到着した方だけが楽しむことが出来る大きな魅力の一つですが、何も山頂を目指さずとも「綺麗な場所」を求めて、色々な場所を探索したり、滝などの自然の造形物を楽しみに出かけることも、そこでしか楽しめない景色です。山頂に立つことより、山頂を見上げることが好きな方も、沢山居ます。
沢山の頂を目指し「九州百名山」や「日本百名山」すべてに登頂しようというのも、多くの風景や景色を楽しめ、コレクション性ややりがい、達成感も素晴らしいものがあります。また、一つの山に沢山登り、季節ごとや天候ごとの自然の表情を楽しむのも素晴らしく、中には一つの山に数千回。という方もいらっしゃいます! また、沢山でなく気が向いた時に気が向いた場所に、気楽に訪れてリフレッシュというのも、素晴らしい自然との付き合い方です。
名所・マニアック 九州では「屋久島」「くじゅう」「阿蘇」「霧島」等、素晴らしい山岳地帯として名所になっている場所も多くあります。こうした場所では、沢山の人と出会い、すれ違い、感動を共有できますし、何より名所と言われるだけに、景色や楽しみも十二分にあります。 反面、誰とも会わずすれ違わないような山やルートも沢山あります。そうした場所では、当然の事ながらリスクに対応する経験や知識も必要になりますが、誰とも会わない自然の中というのも、大自然をダイレクトに感じれる素晴らしい感動があります。
チャレンジ 前人未踏や未開の地など、誰も成し遂げていないことを達成しようとチャレンジする方、また誰かが成し遂げた偉業を同じようにチャレンジしてみようという方、少し自分には難しいかもしれないが、行ってみようというチャレンジは、達成できた時の満足感や達成感は一度味わうと、次もチャレンジしようと考えてしまいます。人生の中に素晴らしいチャレンジを持つことはとても良いものだと思います。けれども、山はあくまでリフレッシュ。気の向いたときに、のんびり気ままに。というのもまた、手軽に気分転換も出来て、素晴らしいものです。
テント泊・山小屋泊 山でテント一枚を隔てて大自然の中で眠る。最初は怖いような気持ちを持ちながら、体験すれば病みつきに。。。また山小屋に泊まって語らいを楽しむことも憧れのシーンですね。もちろん日帰りでいろんな場所を訪れてみるのもいいですが、テント泊も経験すればきっと自然がもっと大好きに。
縦走・ピストン 様々な頂をつなぎながら、美しい稜線を長距離歩き、自然の偉大さと、自分の歩いた距離を振り返って感動するのは縦走の醍醐味の一つではないでしょうか。九州にも「くじゅう」「霧島」「阿蘇」や「祖母・傾」等をはじめとして、非常に多くの縦走路があります。縦走は自分の歩くペース配分や持ち物、距離やエスケープルート(非常の避難路的な)など、頭も体も使って自然を楽しみます。テント泊とセットで楽しめば、もうベテラン?
ここに書かせていただいた内容の中でも、もっと幅広い楽しみ方がありますし、ここに書くことのできない楽しみ方も、もっともっと沢山あります。
どうでしょう?登山やハイキングだけでも、これだけの沢山の楽しみ方があると思うだけで、ワクワクしてしまいます。。。(笑)

クライミングやボルダリングなど

次のオリンピックでクライミングは新たな協議として選ばれ、中でもボルダリングなどは、九州でも非常に人気が高く、九州にも世界的に有名なスポットが点在します。クライミングというスポーツは、「危険なこと」という認識を持たれている方が多いですが、安全に関するルールや無理をしなければ、幅広い方が楽しめるスポーツです。
そんなクライミングにも、沢山の楽しみ方があります。

競技 今では、難易度などスポーツクライミングやボルダリングも一つの競技スポーツとして定着してきました。コンペや大会のみに関わらず、クライミングジムの中での競い合いなど、競技的な楽しみ方もできるスポーツとして一般的に定着してきました。身近に将来のオリンピック選手が居るかもしれませんよ!
ボルダリング、リードクライミング
マルチピッチ
詳細な説明はここでは省略させていただきますが、ロープを使わずに岩ころ(ボルダー)を登るボルダリングというスポーツも今では定着してきました。またロープを使って「より高み」へ登るクライミングも、最近では楽しまれる方が多くなりました。複数のピッチを切って数百メートルの岩壁を登るマルチピッチ。それぞれに技術や経験、安全対策などが必要となりますが、クライミングにもいろいろな種類があります。
スポーツジム感覚 最近では「近所にボルダリングジムが出来た」という方も多いのではないでしょうか。トレーニング器具の多いスポーツジムよりも、楽しくフィットネスが行えて、自分に合った「課題」にチャレンジするというシンプルで奥深い楽しみ方から、スポーツジム感覚でボルダリングをされている方も多くいらっしゃいます。
信頼関係 ロープワークを駆使しながら、高い場所を目指すクライミングでは、一つ一つの道具の使い方、作業や声掛け等が安全と直結します。ペアや複数でそうした楽しみ方ができるのは、相手との信頼関係があってこそできる楽しみ方です。誰かと一緒に何かを目指しながら、お互いの信頼関係を強化できるのも、クライミングの魅力かもしれません。
絶景 高い場所を目指すクライミングでは、目の前に広がる絶景は上下左右にさえぎるものがなく、素晴らしい光景が目の前に広がります。
スリル 簡単であれ、高難度であれ、自分にとってのチャレンジを行う際は、クライミングにはスリルや恐怖心との戦いがあります。過度にスリルを求めるのは、お薦めいたしませんが。。。それでもスリルや恐怖心の克服というのは、クライミングの魅力の一つなのかもしれません。
クライミングにつきましては、本当に浅くしか触れていませんが、それでもこうした沢山の魅力や特徴があり、人によって楽しみ方は異なりますし、ベテランの方と一緒に安全第一に楽しめば、非常にリスクも少なく楽しむことが出来ます。

キャンプやクッキングなど

楽しい仲間と、焚火を囲んでゆっくりと語り合い。キャンプは自然の中で、ゆっくりと楽しむことができ、衣食住をすべて自分たちで完結することは、とても大切で貴重な経験であり、お子様連れでももっとも楽しみやすいアウトドアと言えるかもしれません。
そんなキャンプにも、色々な楽しみ方があります。

飾りつけ シンプルなキャンプサイトも、今では色んな方々が自分流に飾りつけを行って、とても賑やかになっていることも見受けられます。みんなと同じ道具でも、自分なりのデコレーションを楽しむ。そんな方々も多く、キャンプ場では色んな方々のスタイルを見るのがとても楽しみです。
豪華・シンプル 「豪華」というよりは、「快適」の方が適切なワードかもしれませんが、キャンプ場では、「豪華だなー!」と思わず目を見張るようなサイトもあります。まるで自分の家以上のような快適さの中で、自然を感じて過ごす時間も、キャンプの魅力であり、最近では「グランピング」という言葉もすっかりと
定着してきました。また、Simple Is Bestとシンプルなセットでダイレクトに自然を感じて、ゆっくりと時間を過ごすのもカッコいいものです。
調理 キャンプやアウトドアの大きな魅力の一つは、料理ではないでしょうか。ダッチオーブンや燻製機、BBQグリルなどを使って「美味い」料理をみんなで堪能し、賑やかな時間を過ごすのもとても魅力的です。時には高価なレストランに行くことよりも、みんなでキャンプをしながら、自前の料理で楽しむ。虫の対策などをしっかりと行えば、女性の方でも安心して非日常を味わうことができ、安い食材もご馳走に変わります。けれどせっかくなら、現地の名産品なども少し交えて楽しむことがお薦めです。慣れてしまえば、現地調達なんてことも可能です。
焚火 キャンプの魅力と言えば焚火!と思われる方もとても多いと思います。スタッフにも焚火ファンは多くいます(笑)暗い自然の中、焚火の明かりを囲んで、虫の美しい鳴き声や、川のせせらぎ、風の音を聞きながら、美味しいお酒を飲んで、仲間と語り合ったり、出会いを楽しんだり。火を囲むと不思議と温かい時間になります。※焚火にはキャンプ場によってルールが決まっていたりしますので、ご注意ください。
キャンプ場で楽しむ
周辺のアクティビティを満喫
キャンプ場で楽しめる道具を持って終日キャンプ場で仲間や家族と楽しく過ごすのも素敵ですし、手軽な装備で、朝起きたら周辺のスポットでアクティビティ。そんなキャンプもとても楽しいものです。目的によって装備品やスケジュールを考えることも、楽しみの一つです。
一人・少人数・大人数 一人で静かにキャンプサイトで読書やゆっくりとした時間を感じることは、とても貴重で贅沢な時間を堪能することが出来ます。気の合った仲間と少人数で楽しむのも、普段と違う時間の使いかたを楽しめ、大人数で出会いと笑い、賑やかを楽しむのもまたキャンプ場での楽しみの一つです。※深夜に騒ぐことはNGです。

誰もが経験したことのあるキャンプですが、こだわればこだわるほどに、そこにも奥深さがあり、楽しさがあります。キャンプ等のアウトドアを通して、お子様に貴重な体験を日頃から味わっていただくという親御様も大変多く見かけます。お子様からご年配まで、手軽に楽しめるキャンプも九州には沢山のキャンプサイトがあります。

沢遊び

素晴らしい展望の尾根を歩くのも登山やハイキングの醍醐味の一つですが、尾根と真逆に谷での遊びもまた自然遊びの醍醐味の一つです。渓流釣りや沢登り等に代表される沢遊びにも、それぞれの楽しみ方があり、それぞれのルールもあります。手軽にできる沢歩きから、独特な世界観の日本独自の文化「沢登り」。谷でも、そこでしか味わえない景観や感動を覚えます。

渓流釣り フライフィッシングやルアーフィッシング、日本の文化ともいえる「テンカラフィッシング」と、渓流釣りにも色々なスタイルがあり、それぞれの釣りにそれぞれの価値観やルールがあり、沢で遊ぶ方々で最も人口が多いのも渓流釣りではないでしょうか。沢で美しい魚との出会いを楽しむのは、山で美しい山野草と出会ったときの感動にそっくりです。※渓流釣りは遊漁証の購入が必須です
沢歩き 登山やハイキングでは、沢の渡渉(渡ること)などで、美しい沢を眺めることは多いですが、その沢自体を歩いて楽しむことも、独特の景観を楽しむことが出来ますし、暑い夏にはドボンと飛び込んで一気に寒くなることも(笑)
キャンプ場の周辺では、意外と家族で楽しめるような沢も多かったり、魚釣りやプール感覚で楽しむ沢などもあります。
沢登り シャワークライミングとも呼ばれる沢登りは、自然豊かな沢を遡行して頂を目指す日本独自の登山スタイルでありますが、その逆は世界的にも楽しまれているキャニオリング。技術と経験や装備、道具の使い方や登攀技術(クライミング技術)等も必要とされる遊びで、普通の人が入れないような先には偉大な自然が作り出した、最高に素晴らしい景色や造形物が広がります。

天候による増水や土砂崩れ、浮石による事故、滑落のリスク等、沢での遊びは時と場合、場所によっては非常にリスクの高いものになり、経験や知識が必要とされることもありますが、手軽に楽しめる沢歩きや、沢沿いの散策ができる場所なども沢山あります。水が作り出す素晴らしい自然の造形美は、どれだけ長い時間眺めていても飽きることがありません。


その他にも、九州にはサーフィンやSUP、リバーカヤックやカヤックフィッシングなど、とても数多くのアウトドアを身近に手軽に楽しめる場所があります。沢山の遊びがありますが、それぞれに、「自分に合った遊び方やスタイル」を考えながら、もっとも心地のいいアウトドアの楽しみ方が出来れば、ビギナーもベテランも関係ありません。

ここに書ききれないくらいの九州の魅力やアウトドアの魅力。
悩んでいる1日よりもチャレンジしてみる1日を早く体験してみると、毎日が変わります!
自然と楽しく付き合う九州ライフ。是非、悩んでいる方は初めてみませんか?

そんな悩みを持った方がいらっしゃれば、是非お近くのシェルパで気軽に相談くださいませ。
アウトドアの魅力を知れば、毎日が活き活きと楽しくなります。
是非皆さまも、素敵なアウトドアライフをお過ごしできますように。

また、次回も楽しみにしてくださいね。

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